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AMCoR:Asahikawa Medical University Collection and Research (旭川医科大学学術成果リポジトリ)は、本学で生産された電子的な知的生産物(学術雑誌論文の原稿・教材・学術資料など)を保存し、原則的に無償で発信するためのインターネット上の保管庫です。

※AMCoRに収録された学術論文のほとんどは、商業出版社や学会出版社の学術雑誌に掲載されたものですが、著作権に係わる出版社の方針により、出版社の条件に添った版を収録しています。そのため実際の誌面とはレイアウトの相違や、字句校正による文言の違いがあり得ますことをあらかじめご了承ください。


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ID 2011324279
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Last updated : Aug 13, 2012
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タイトル 膀胱外反症術後に生じた再発性尿道肉芽腫の1例
著者
和田, 直樹 (Wada, Naoki)
渡邊, 成樹 (Watanabe, Masaki)
北, 雅史 (Kita, Masafumi)
加藤, 祐司 (Kato, Yuji)
松本, 成史 (Matsumoto, Seiji)
柿崎, 秀宏 (Kakizaki, Hidehiro)
上位タイトル
日本小児泌尿器学会雑誌 Vol.20, No.1  (2011. 6) ,p.83- 85
識別番号
ISSN
1341-0784
抄録 膀胱外反症の根治手術の際に使用した非吸収性テープにより発生した再発性尿道肉芽腫の男児例につき報告する。2004年10月体外受精・胚移植による妊娠後37週2020gで出生。出生時に膀胱外反症と診断され、生後6日目に他院にて膀胱尿道閉鎖術が施行されたが、尿道組織に余裕がなく、外尿道口は陰茎陰嚢部に位置し、尿道下裂の状態となった。同時に整形外科医により離開した恥骨結合の修復が施行された。その後当院を通院し始めるが、術後1年過ぎより外尿道口から腫瘤の出現を認め、出血を起こすため内視鏡的に切除した。膀胱頸部12時方向に茎があり、病理組織学的には炎症性肉芽組織であった。初回切除から22ヵ月の間に3回の再発があり、経尿道的また経膀胱瘻的に腫瘍を再切除した。4回目の経膀胱瘻的切除の際、切除した腫瘤の根部に白色の繊維性物質を認めた。膀胱外反症の手術時、離開した恥骨結合はダクロンテープを両側閉鎖孔に通して引き寄せることで修復されており、ダクロンテープが異物となって発生した尿道肉芽腫と診断した。2009年3月、恥骨部の皮膚を正中切開し、恥骨結合下縁で結び目のあるダクロンテープを確認後、ダクロンテープを切断して摘出した。尿道前壁がやや欠損する形となったため、周囲組織をあわせて前壁を閉じた。その後尿道肉芽腫の再発は認めていない。尿路に近接する部位に非吸収糸やテープを用いると、異物反応が惹起されることが再確認された。膀胱外反症に付随する恥骨結合の離開に対しては、太い吸収糸を用いて左右恥骨の結節縫合を行うなど、術式に留意すべきである。
キーワード
膀胱外反症、尿道、肉芽腫
注記 雑誌掲載版
言語
jpn
資源タイプ text
ジャンル Journal Article
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