旭川医科大学では1999年度から大幅にカリキュラムを改革した.本稿では,英語教育の歴史的背景,教育目標,授業実践,学生の評価に触れつつ,英語のカリキュラム改革について述べた.特定の目的のための英語(English for Specific Purposes)としての医学英語を導入するこのカリキュラムは,医学の研究・実践に必要な読み書き能力・発表能力を向上させる先進的,かつ実践的な取り組みである.このカリキュラムでは教養英語には力点が置かれないものの,学生は職業上円滑なコミュニケーションを図る上で,英語にまつわる広範囲な知識が必要となることを指摘した