MRI拡散強調画像により診断し得たHaemophilus influenzae type b(Hib)による化膿性髄膜炎に合併した脳室炎の一小児例
著者
松本, 直也
(Matsumoto, Naoya)
立花, 幸晃
(Tachibana, Yukiteru)
古谷野, 伸
(Koyano, Shin)
上位タイトル
小児感染免疫
Vol.19,
No.3
(2007.
10)
,p.254-
258
識別番号
ISSN
0917-4931
抄録
Haemophilus influenzae type b(Hib)による化膿性髄膜炎に脳室炎を合併した1歳7ヵ月女児例を経験した。基礎疾患のない3ヵ月以降の小児での脳室炎の報告はない。本症例では髄液培養における菌の消失に6日間を要し、発熱も遷延した。診断はMRI拡散強調画像(DWI)により確定できた。化膿性髄膜炎の難治例において、MRI DWIを考慮することが微細な脳室炎の診断に有用である。
キーワード
Haemophilus influenzae type b、Hib、脳室炎、化膿性髄膜脳室炎、拡散強調画像、DWI