エアウェイスコープとエアトラックでの気管挿管をマネキン人形を用いて比較検討した。展開時の喉頭蓋位置の処理が異なるものの、両者ともPercentage of glottic opening(POGO)スコア90%程度の良好な視野を得て、全例で初回挿管に成功した。所要時間は9±4vs15±6秒と有意にエアウェイスコープで短く、内蔵モニターで気道解剖を観察しながら喉頭にアプローチでき、ターゲットマークがチューブ進行の目安になるためと考えられた。しかし、時間の差に臨床的意義は少なく、おのおのの特徴を理解して使えば双方とも有用な気道確保道具になり得ることが示唆された。