1997年1月からの7年間に経験した453症例の腹腔鏡下胆嚢摘出術症例のうち,開腹手術に移行した36例について検討を加えた.開腹移行理由は,高度癒着・炎症が最も多く,24例であった.術後合併症は胆汁漏が2例あった.開腹移行例と非移行例で年齢,性比,ASA scoreや術前白血球数に有意差はなかった.BMIは開腹移行例では有意に高く,術前のCRPも開腹移行例では有意に高かった.開腹移行例では出血量は有意に多く,術後在院日数も有意に長く,Surgical site infectionも有意に多かったが,その他の差異は認めなかった