口腔扁平上皮癌細胞株3種(A群),口腔扁平上皮癌組織7検体(B群),正常口腔粘膜組織3検体(C群)に対してcDNA array法を行った.C群に比較してA群,B群で共通して発現上昇している遺伝子の一つにsmall ubiquitin related modifier(SUMO)-1が確認された.SUMO-1シグナルの対β-actinシグナル比(S/β)は,A群のSASで2.61,HSC3で2.41,HSC4で3.97,B群で2.50であった.RT-PCR法による半定量的解析で,S/βはC群に比較してA群,B群が有意に高値であった.口腔扁平上皮癌においてSUMO-1遺伝子の発現が上昇していることが示された